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『5年生になってから、算数のテストの点が急に下がってきた…』と、お子さんの答案を見て心配になっている保護者の方も多いはずです。
結論から言うと、5年生の算数の期末テストは、つまずきを「小数」「分数」「割合」「図形の面積と体積」の4つに分けて見ると、家で何をすればいいかがはっきりします。全部をやり直さなくても、つまずいている所だけ確かめれば大丈夫なんです。
この記事を読めば、5年生の算数でつまずきやすい所と、家でできる確かめ方が分かります。
5年生の算数の期末テストはどんなテスト?
小学校では、単元ごとのテストに加えて、学期の終わりにまとめのテストをする学校があります。5年生の算数は小数・分数・割合など、中学の数学につながる大事な内容が多い学年です。
小学校の期末テストは、中学校のように時間割を変えて行うとは限りません。単元が終わるたびのテストと、学期の終わりのまとめのテストを組み合わせている学校もあります。
テストのやり方や範囲は学校によって違うので、学校からのお便りや連絡帳で確かめてみてください。
5年生の算数で習うおもな内容
学習指導要領では、5年生の算数で次のような内容を学ぶとされています。教科書によって単元の順番や時期は違います。
| 分野 | おもな内容 |
|---|---|
| 数と計算 | 偶数と奇数、約数と倍数、小数のかけ算とわり算、分数と小数の関係、分母がちがう分数のたし算とひき算 |
| 図形 | 図形の合同、多角形と正多角形、円周率、角柱と円柱 |
| 面積と体積 | 三角形・平行四辺形・ひし形・台形の面積、立方体と直方体の体積 |
| 変化と関係 | 簡単な比例、速さなど単位量当たりの大きさ、割合(百分率) |
| データ | 円グラフと帯グラフ、平均 |
こうして見ると、5年生は新しい考え方がたくさん出てくる学年だと分かりますよね。どこか1つでつまずくのは、まったく不思議なことではありません。
つまずきは4つに分けて見つける
5年生の算数のつまずきは、「小数」「分数」「割合」「図形の面積と体積」の4つに分けると見つけやすくなります。答案のバツがどれに当てはまるかを見て、いちばん多い所から確かめていきます。
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
『算数が苦手』とひとまとめにしてしまうと、何から手をつければいいか分からなくなりますよね。4つに分けると、苦手なのは算数全体ではなく、一部分だけだったと分かることも多いんです。
| 分類 | つまずきやすいところ | よくある間違いの例 |
|---|---|---|
| 小数 | 小数のかけ算・わり算 | 答えの小数点の位置がずれる。わり算で答えが大きくなるとおかしいと思ってしまう |
| 分数 | 通分と約分、分母がちがう分数の計算 | 分母どうし・分子どうしをそのままたしてしまう |
| 割合 | 百分率、くらべる量ともとにする量 | どちらをどちらでわればいいか分からなくなる |
| 図形の面積と体積 | 公式の使い分け、単位 | 三角形で「÷2」を忘れる。cm² と cm³ を取りちがえる |

答案の見方
テストが返ってきたら、バツの付いた問題が4つのどれに当たるかを、お子さんと一緒に見てみてください。
- バツの問題に、小数・分数・割合・図形のどれかを書き込む
- 4つのうち、いちばんバツが多いものを選ぶ
- その分類の問題を1問、目の前で解いてもらう
- どこで手が止まるかを見る
解いている様子を見ると、計算のしかたで止まっているのか、問題の意味が分かっていないのかが見えてきます。
4つ以外の単元も見ておく
5年生では、平均や円グラフ・帯グラフ、速さなどの単位量当たりの大きさも学びます。これらも、割合や小数のわり算とつながっている単元です。
例えば、平均は「合計 ÷ 個数」、速さは「道のり ÷ 時間」と、どれもわり算を使います。4つの分類で苦手が見つからなかった時は、こうした単元のバツも同じように見てみてください。
家でできる確かめ方
家での確かめ方のコツは、答えを教えるのではなく「どうしてそうなるの?」と聞いて、説明してもらうことです。説明できない所が、つまずいている所です。
ここからは、4つの分類ごとに、家でできる確かめ方を紹介します。
小数は「答えの大きさ」を先に考える
小数のかけ算・わり算は、計算のしかたより、小数点の位置でまちがえることが多いです。
例えば、2.4 × 1.5 なら、計算する前に「だいたい2と少しに1と少しをかけるから、答えは3くらいかな」と見当をつけてもらいます。答えが36や0.36になっていたら、おかしいと気づけますよね。
6 ÷ 0.5 のように、1より小さい数でわると答えがもとの数より大きくなる所も、つまずきやすい所です。「0.5がいくつ入る?」と聞くと、12になる理由が分かりやすくなります。
分数は「同じ大きさの分数」から確かめる
分母がちがう分数のたし算では、通分ができるかどうかがカギになります。
『1/2 + 1/3 = 2/5 になっちゃう』というまちがいは、とてもよく見られます。そんな時は、1/2 と 3/6 が同じ大きさだと、図をかいて確かめるところから始めてみてください。
家でのやりとりは、こんな感じで大丈夫です。
「1/2 と 3/6 って、同じ大きさになる?」
「ピザを2つに分けた1つと、6つに分けた3つだから、同じだ」
割合は「もとにする量」を見つける
割合は、5年生の算数でいちばんつまずきやすい単元の一つです。
割合は「くらべる量 ÷ もとにする量」で求めます。問題文の「〜の」の前にあるのが、もとにする量になることが多いです。
例えば、「40人のうち10人は何%ですか」なら、もとにする量は40人です。10 ÷ 40 = 0.25 なので25%になります。
百分率と、小数で表した割合を行ったり来たりできるか確かめておきましょう。
図形の面積と体積は「公式の理由」を聞く
面積の公式は、覚えるだけだと「÷2」のつけ忘れなどが起きやすくなります。
「三角形はなんで2でわるの?」と聞いてみてください。「同じ三角形を2つ合わせると平行四辺形になるから」と説明できれば大丈夫です。
体積は、cm² と cm³ の単位のちがいも確かめておきます。面積は「たて×横」、体積は「たて×横×高さ」と、何個の数をかけたかで単位が変わることを、一緒に確かめてみてください。
- 計算する前に「答えはだいたいいくつ?」
- 「どうしてその式になったの?」
- 「もとにする量はどれ?」
- 「この公式は、なんでこうなるの?」
- 「単位は何になる?」
家での見直しの進め方と関わり方
家での見直しは、1日に1つの分類だけ、短い時間で進めるのがおすすめです。点数を責めるより、「どこまでできていたか」を一緒に見る方が、次のテストにつながります。
保護者の方が算数を全部教えようとすると、お互いに疲れてしまうこともありますよね。家では「つまずきを見つける役」に徹するだけでも十分です。
| 期末テストまでの時期 | 家でやること |
|---|---|
| 2週間前 | 最近のテストの答案を見て、4つの分類で苦手を見つける |
| 1週間前 | いちばん苦手な分類の問題を、教科書やドリルで解き直す |
| 3日前 | 2番目に苦手な分類を確かめる |
| 前日 | まちがえた問題をもう一度だけ解いて、早めに寝る |

苦手な所をまとめて何十問も解かせてしまうことも。量が多いと算数そのものがいやになりやすいので、1回は数問、短い時間で終えるようにしましょう。
保護者のサポート全体については、期末テストで保護者ができるサポートで声かけや環境づくりを紹介しています。
一人でやるか、人の手を借りるか
4つの分類で苦手を見つけて、家で確かめる方法は、ご家庭でも十分に取り組めます。
ただ、4年生以前の内容までさかのぼってつまずいている時や、親子だとついけんかになってしまう時もありますよね。
- つまずきが前の学年までさかのぼっていて、戻り方が分からない
- テスト範囲に合わせた見直しの計画を立てる時間がない
- 分からない問題を、その場で質問できる相手がほしい
- 家で勉強する習慣をつけたい
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家庭教師を考えるタイミングは、期末テスト対策に家庭教師は必要?も参考にしてみてください。
5年生の算数でよくある相談
「前の学年からつまずいている」「学校を休んでいた間の内容が抜けている」「家での勉強のさせ方が分からない」という相談がよく見られます。
知恵袋などでよく見かける相談を、要約して取り上げます。
5年生の算数だけでなく、3年生・4年生の内容から分かっていないようです
とても多い相談です。結論から言うと、全部をやり直すより、5年生の苦手につながっている所だけ戻るのがおすすめです。
例えば、分数のたし算でつまずいているなら、4年生までの分数の意味に戻る。小数のかけ算なら、整数のかけ算の筆算に戻る、という具合です。
戻る所が分かると、5年生の内容にもまた進みやすくなります。
5年生の時に長く学校を休んでいて、その間の算数が抜けています
休んでいた間の単元は、本人のせいではなく、ただ習う機会がなかっただけです。
まずは、休んでいた時期に習った単元を教科書の目次で確かめてみてください。その中で、6年生や中学校につながる小数・分数・割合を優先して見直すのがおすすめです。
どこから手をつけるか迷う時は、学校の先生に相談してみましょう。
家での勉強のさせ方が分かりません
『毎日やらせているのに、身についていない気がする』という声もよく聞きます。
量を増やすより、解いたあとに「どうやって解いたか教えて」と聞く時間を少し取ってみてください。説明できた所は身についている所、詰まった所が次に見直す所です。
ここで取り上げた相談は、実際の質問の内容をもとに要約したものです。回答は一般的な考え方として書いています。
小学校のテスト全体については小学校の期末テスト、6年生の見直しは小6の期末テストでまとめています。中学の数学とのつながりは中1数学の期末テストも参考にしてみてください。
よくある質問
5年生の算数で、いちばんつまずきやすいのはどこですか?
子どもによって違いますが、割合と、分母がちがう分数の計算でつまずく子は多いです。答案のバツを4つの分類に分けて、どこが多いかを見てみてください。
5年生の算数のつまずきは、中学校の数学に影響しますか?
小数・分数・割合は、中学の正負の数や方程式などの計算の土台になります。5年生のうちに苦手を見つけて確かめておくと、中学の数学に入る時に楽になります。
テストの点が悪かった時、どう声をかければいいですか?
点数を責めるより、「ここまではできていたね」とできていた所を先に伝えてみてください。そのうえで、バツの問題を4つの分類に分けて「次はここだけ見よう」と一緒に決めると、前向きに取り組みやすくなります。
期末テストの前に、ドリルを買った方がいいですか?
まずは学校の教科書と、配られたプリントやドリルで十分です。まちがえた問題を解き直すだけでも、見直しの材料になります。
まとめ
- 5年生の算数の期末テストは、小数・分数・割合など中学につながる内容が多い
- つまずきは「小数」「分数」「割合」「図形の面積と体積」の4つに分けて見つける
- 家では答えを教えるより、「どうしてそうなるの?」と聞いて説明してもらう
- 見直しは1日1分類、短い時間で進める
- 前の学年からつまずいている時は、つながっている所だけ戻る





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